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平和学研究科の小杉拓己さんが「第7回小田滋賞優秀賞」を受賞(7月13日更新)

国際法学会が主催する「第7回小田滋賞」の選考の結果、平和学研究科(修士課程)2年の小杉拓己さんの論文が「優秀賞」を受賞しました。

受賞論文題目:「クリミア編入の正当性に関する一考察 ―国際法理論と言語的人権を手掛かりに―」
研究分野:国際政治?外交史

<受賞者からのメッセージ>
 この度は、名誉ある賞を頂きまして大変光栄に存じます。まずは選考委員の先生方、学部での指導教員であった都留康子先生、現指導教員である吉川元先生に厚く御礼申し上げます。なお、受賞論文は学部卒業論文を基に加筆修正したものであり、この論文は「2014年クリミア併合をめぐるロシアの法的主張に認められる余地はないのか」という問いを明らかにしようと試みるものです。第一章ではソ連国内法に基づく1954年クリミア移管の法的瑕疵の主張について、第二章では国際法に基づくロシアの編入正当化の主張について、第三章ではロシアによる自国民保護のための介入の論理について、各々の正当性を検討しています。
 この度の受賞を励みに、今後とも受賞論文の公表や修士論文執筆に精一杯取り組みたいと考えます。重ねまして、この度は誠にありがとうございました。

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[解説] 国際法学会は1897年(明治30年)に創設された、法律学分野では創設以来120年以上の歴史を誇る日本でもっとも古い学会です。国際法学会は、2013年に「小田滋賞」を新設いたしました。1976年から2003年まで3期27年にわたって国際司法裁判所裁判官を務められた小田滋先生の篤志に基づいて、国際法、国際私法、国際政治?外交史の分野における研究を普及し、特に将来を担う若手研究者の育成を促進するために、同分野に関する優秀な論文に対して小田滋賞を授与するというものです。この度、小杉拓己君が受賞した第7回小田滋賞の「優秀賞」は、国際政治?外交史分野では過去最高の賞です(平和学研究科教授?吉川元)。

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