国際交流?留学
International exchange and study abroad
派遣留学の体験記(フランス?レンヌ第2大学)
国際学部 国際学科 4年
[2024年1月 ‐2024年12月]
● 留学先大学の特徴とアピールポイント
レンヌはパリからTGVで約1時間半かかる場所にありますが、町としての機能がしっかりしており、とても生活しやすいです。旧市街や美しい歴史的建築物も多くあり、ガレットなど食事もとても美味しいです。
私はレンヌ第2大学内に併設されているCIREFEという語学学校に通っていました。そこで出会った先生方はとても親切で、授業も分かりやすく楽しく勉強することができました。さまざまな地域からいろいろなバックグラウンドを持った学生たちが集まってきているので、沢山の刺激を受けながらフランス語を切磋琢磨しながら学ぶことができます。またフランス語を学ぶだけではなく、Civilisationというフランスの社会や歴史など様々なことを学ぶ授業や、歌や演劇などのアトリエ(ワークショップ)があるのも特徴的で、フランス語を使用して文化などを学ぶ、フランス語で表現するといった機会が充実しています。
レンヌ第2大学、CIREFE、どちらもイベントが多くあり、留学生であっても現地の学生や私達と同じように他の地域から留学生として学びに来ている学生とも知り合うことができます。クリスマス、ハロウィンなどのイベントシーズンは大学敷地内で仮装のコンテストがあったり、アイススケートができます。フランス語?フランス文化をただ学ぶだけでなく、実践できる機会が提供されていることがとても魅力的だと思います。
〈大学校舎〉
● 留学を振り返って、留学で得たものと今後の目標は何ですか?
留学を通して成長できたと思える点は大きく3つあります。
まず1点目が語学力です。大学での授業を受け、検定も取得した上で渡仏しましたが、フランス人の実際の会話は早く、聞き取りも会話も苦戦していました。しかし、フランス語と日本語の会話のアトリエに足を運び続けたことで、語学学校では学ばない表現も学べ、何よりフランス語を話すことが怖くなくなりました。また、フランス語をフランス語を通して学ぶことで絶妙な文法の使い分けの違いなども理解することができるようになり、フランス語の魅力をより深く理解することができました。
2点目は、自分自身の興味関心をより深めることができたことです。私は君主制と政治の関係性に興味を持っています。今もなお君主制を保持しているイギリスと関係性のあるケルト文化を有し、かつてはブルターニュ公国のあった地域で、ブルターニュ中世史などの授業を学ぶことができ、またフランス人の友人と議論することで君主制を廃止したフランス人の立場から君主制に対する意見を聞くことができました。議論を通して得た意見、授業を通して得た学びを卒論に活かしていけるように頑張りたいです。
そして3点目が心の余裕です。どちらかというとネガティブ思考で、心の余裕が持てていなかったのですが、問題が起きてもすぐには解決しない状況だったり、想像もしなかったような事柄が起きる日々の中で、“自分はどのような行動をとるべきなのか?”とポジティブに物事を捉えていけるようになりました。またフランス人と話をし、フランス人の生活を経験させてもらうことで、日々の生活の中の何気ない時間(食事、散歩、家族や友人との議論など)の大切さを学び、自分の心との向き合い方を学ぶことができました。
〈授業風景〉
● これから留学を希望する後輩へのメッセージ
フランスに留学すると強くなります。日本では当たり前の事がフランスでは当たり前ではなく、想像していなかったことも起きると思いますが、留学生活を通してそれすらも面白く、愛おしく感じるようになると思います。留学は決して楽しいことだけでなく、辛いこともあります。しかしその経験はきっと自分自身を強く成長させてくれるものです。私も初めは話せず落ち込むことも多々ありましたし、沢山の不安を抱えていました。けれども周りの人たちに助けてもらったり、上手く話せていなくてもとにかく間違えを恐れずに話してみることを続けていたら、帰国時にはフランス語を褒めてもらえるようになり、理解することもでき、よりフランス語が大好きになりました。そうした留学生活を送っていると、不安もいつの間にか乗り越え、そして一歩一歩着実に成長できていると思います。
留学生活は、私の人生において収穫のある1年間でした。留学に興味のある方は是非一歩踏み出して挑戦してみてください。フランスへの留学を考えている皆さんが、素敵な留学生活を送れることを願っています。
〈学食ランチ〉
● 最後に
留学という経験は私の人生においてとても貴重で、これからも大切にしていきたい時間です。たくさんの方と出会うことができ、たくさんの考えや経験を聞くなかで、自分のこれからの生き方について深く考えるきっかけとなりました。ハプニングもあり心が折れたこともありましたが、その時に助けてくれたバディやフランスの友人、家族、友人、本学の先生や国際交流の方たちからの温かい言葉のおかげで辛いことがあっても乗り越え、1年間を過ごすことができました。また、日本では常に何かに追われているかのように心に余裕がなかったのですが、フランスで生活し、フランスの人と話をするなかで物事をポジティブに捉えることができ、ハプニングにも強くなり、人生が豊かになりました。人生において重要な、自分に欠けていたものを見つけることができた1年間でした。そして学業に関しても、興味のある事柄について興味関心をより深めることができ、日本では購入できない文献を入手することもできました。
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