国際交流?留学 International exchange and study abroad

中国足彩网　美術学科　4年?

?中国?上海大学
[2023年８月 ‐2024年７月]

●　留学先大学の特徴とアピールポイント
　大学の印象は上海市内ということもあって人口が多く、大学内で３万人くらいの生徒や教員等との交流ができるという点が魅力で、その他は大学間のつながりが深く、様々なイベントが大学内外で行われており度々参加させてもらいました。語学の交換留学生としての活動だけでなく、自らコミュニティをつくったり、いろいろな活動に参加したりして幅広いつながりを築いていきました。その甲斐あってか帰国後も留学中に出会った方たちと、日本にいながら様々な情報を交換したりする機会ができました。
　私の専攻は芸術なので、語学はもちろんですが、同時に美術の勉強にも取り組んでいました。現地の方から教えてもらった情報をもとに道具の貸し借りやスペースの確保、作品の鑑賞、共有などの経験をたくさんさせていただきました。そういった関係を築くにも語学力は必ず必要になってきます。語学の面では、中国語の基礎を固めるために下から二番目のクラスで勉強し、留学終了前は中級クラスで勉強していました。留学生は基本的にみんなフレンドリーで、全員で授業を盛り上げ、ともに中国語レベルを高め合いました。

〈大学校舎〉

●　留学を振り返って、留学で得たものと今後の目標は何ですか？
　留学で得たものはたくさんありますが、その中でも今までと異なる環境に身をおき、そこでの生活への対応能力や新しいものに触れて自分の知識として取り込む姿勢を築くことができたという点が非常に大きいです。もちろん、その過程の中で知識不足ゆえ、たくさんの苦労もありましたが、その苦労は今こうして自分の糧となり、今後の人とのつながりや社会に対して自分が思うことなど、社会人になる前に考えることができたことに誇りを持っています。
　また、自分の能力を活かせる場所が日本以外にもあることを知り、留学当初は予想していなかったことも知識として身につきました。知らないがゆえに決めつけていた偏見なども改めることができ、将来国際的に社会に進出することが求められる最近の日本のグローバリズムにおいて、こういった考えをこの時点で学べたことは貴重なことだなと思います。今後の目標としては中国語力を伸ばしつつ、自分の専門的な分野で留学時に獲得した技術とともに将来は日中両国に関わる仕事をしたいです。

〈授業風景〉

●　これから留学を希望する後輩へのメッセージ
　私は、留学先で様々な失敗をしました。一つは準備不足、一つは金銭的な面での問題、一つは人間関係、最後は自分を過大評価しすぎというところです。留学先について、あらかじめ情報収集しておいたつもりでしたが、やはり自分自身の経験が浅く留学当初は苦労しました。それらをまとめて失敗と書いていますが、決してすべての経験がマイナスではありませんでした。初めからうまくいくようなことは留学以外でも全くありませんし、その失敗した経験から苦労を重ねて出た答えは、必ず未来に活きてくるはずです。
　また、自分の常識が通用しない国でどう立ち回り生活するかや、自分より圧倒的な経験と知識を持つ人を前にどこまで自分を主張して共有できる環境に繋げるかなど、それぞれの主張なども聞き入れてあらゆる視点から問題箇所を見つけては、自分はどういう意見を持つかなども研究しました。留学を楽しむことは簡単だったり難しかったりしますが、そういう経験を経て自分ができるレベルも向上していく良い機会でした。

〈火鍋〉

●　最後に
　私から言えることは自分でこうしたいなどの判断力が留学生活を左右する重要な部分だと思うので、一度留学に行くと決めた場合最後まで自分のやりたいことをつき詰めていくべきだと思います。その中で留学中に出会った仲間との交流や日本国内では経験できないことなどを自分で探し、様々なイベントに参加し、物怖じせず行動を続けることが大切だと感じました。特に楽しかったことは、何も知らなかった土地が自分の知ってる土地に変わったことです。辛かったことは留学当初とは違って元高（円安）の中、金銭的な理由でできなかったことが多かったという点です。自分にとって必要なものを探していくうちに失うものも多いですが、自分が決めた道の中での交流や得たモノなどもその分たくさんあり僕なりの留学生活を楽しめたのかなと思います。ただ少し後悔することがあるとしたら、世界各地に友人を作りすぎて別れが辛いというところです。出会いあれば別れありです。そんな経験もまた自分にとってはかけがえのないもので、この良さを今後留学を考えている人たちに向けて発信できたら良いなと思っています。

〈クラスメイトと〉